高純度グラフェン素材iGurafen(アイグラフェン)
- 高温・高圧技術、粒子の表面改質技術を応用して開発したグラフェン粉末
- 人造黒鉛に比べてコスト低減が可能な「天然黒鉛」を利用し、弊社独自の新技術で加工
- 99%以上の高純度なグラフェン粉末で、大量生産が可能
大面積グラフェン粉末
- 粒子の厚みは10nmで30層程度の多層グラフェン
- 粒子径は非常に大きく、10μm~100μm
- 各種溶媒への分散液の相談も承ります。
グラフェン粉末製品ラインナップ
iGrafen-α | iGrafen-∑ | iGrafen-αS | |
性状 | 黒色粉末 | ||
表面処理 | 無 | 有 | 無 |
粒子径 | 100μm | 100μm | 10μm |
厚さ | 約10nm | ||
比表面積 (BET) |
20~27㎡/g | 20㎡/g | 27㎡/g |
吸油量 | 4.5cc/g | 8cc/g | 2.5cc/g |
嵩密度 | 0.03g/cc | 0.02g/cc | 0.09g/cc |
当社グラフェン諸特性
iGurafen粉末
TEM画像
iGurafenインク
TEM画像
※グラフェンの欠陥を示すDバンドが非常に小さく、剥離化の工程におけるグラファイトシートの損傷が殆どないことが考えられます。
評価結果
グラフェン素材iGurafen-αシート作成
熱伝導・電気伝導特性(エポキシ樹脂シート)
グラフェン素材 >iGurafenR-α混錬樹脂の物性比較
充填率 | 熱伝導率[W/(mK)] (面方向) | 電気抵抗率 [Ωcm] |
樹脂のみ | 0.3 | 絶縁性 |
30wt% | 69 | 7.6×10-3 |
50wt% | 103 | 2.8×10-3 |
80wt% | 210 | 1.8×10-3 |
熱伝導率(W/mK)
50wt%で100W/mK
80wt%で200W/mK
電気抵抗率(Ωcm)
30wt%で10-3Ωcm
(素材の物性・品質評価の技術支援は大阪市立工業研究所:上利泰幸先生)
グラフェン素材iGurafenR-αの優位性
他の炭素系材料との熱伝導・電気伝導特性の比較
フィラー | 練りこみ | 樹脂 | 充填 | 熱伝導率 面方向 | 電気抵抗率 [Ωcm] |
iGurafen α | プレス | エポキシ | 50% | 103 | 2.8×10-3 |
A社製グラフェン | 12 | 2.8×10-2 | |||
CNT | 1.2 | 9.7×101 |
50%練りこみシート
アイテック製:103W/mK
A社製:12W/mK
(素材の物性・品質評価の技術支援は大阪市立工業研究所:上利泰幸先生)
グラフェン素材iGurafenR-αの電磁波遮蔽特性
グラフェン素材iGurafen-α塗布PETフィルムの電界・磁界透過特性を計測
1GHzにて、70dB以上の電界遮蔽を実現。
磁界も50dBほどの遮蔽能力がある。
実用例
グラフェン素材iGurafenR-αシリコーンゴムへの混錬
iGurafen-α 30wt%混錬 プレス加工品
十分な弾性を保ったシート
電気伝導率10^(-1)「Ωcm」
グラフェン素材iGurafenR-αの混抄紙
グラフェン素材iGurafen-αを混抄紙の熱伝導・電気伝導特性
フィラー | 練りこみ | 充填率 | 電気抵抗率[Ω/□] | |
iGurafen-α | 混抄 | パルプ(NBKP) | 30% | 50Ω/□ |
50% | 8Ω/□ |
・iGurafen-αを紙に混抄したサンプルを試作
・30wt%で50Ω/□、50wt%で8Ω/□
市場に出ている混抄紙:電磁波遮蔽や、低温ヒーター
このような用途に対して、安価に市場に提供できる可能性がある。
iGurafen 分散液処理
iGurafenを各種溶媒へ分散加工も可能です
湿式微粒化装置(チャンバー圧力は240MPa)で処理が可能です。
分散媒 | 濃度および添加物 | 用途 |
水 | 濃度10wt% 分散剤含む |
水分散なので、水性塗料など幅広い用途に使用可能。有機高分子系分散剤を含んでいます。 |
イソプロピルアルコール(IPA) | 濃度5wt% 分散剤なし |
iGurafenとの濡れ性が高い。導電インクなどを温室で乾燥させるのが容易 |
メチルエチルケトン(MEK) | 濃度5wt% 分散剤なし |
温室で短時間乾燥させるのが容易。導電インク等に適する。 |
N-メチル2-ピロリドン(NMP) | 濃度5wt% 分散剤なし |
温風や赤外線加熱などによって、溶媒を蒸発させることで塗膜を製造することができる。 |
トルエン | 濃度5wt% 分散剤なし |
乾燥が早く、樹脂等とのなじみも良いため、導電インク以外にも樹脂混練剤としても適する。 |